アグレッシブちゃんもも

AdMel(アドメル)というアドテクの会社をやっています。

何者でもない、私とお前へ

何者でもないけど、何かを変えたい。そんな気持ちでもがくお前に、このnoteを届けたい。
私もまだ何者でもありません。でも一緒に何かを成す未来の仲間へ向けて。

(いきなりお前呼ばわりしてごめんなさい。)

私は5ヶ月前の2024年6月、AdMel(アドメル)を起業した。
いまはAdtechと呼ばれる領域で、新しい広告配信の仕組みを作っている。

起業した、というと何者かであるように思えるけど全くそんなことはなく。ただ、私はずっと何者かになりたくて走ってきた。毎日手探りだけど、「何者かになる」ためには、行動あるのみだ。

このブログでお伝えしていくこと。ちょっとでも何か行動につながったらいいな。

 

行動なくして、モチベーションなんて生まれない。

漠然と「何者かになりたい」と思っていても、情熱を注ぐほどやりたいことがない、そもそも情熱がわかない、という人もいるはずだ。でも、それは自然なこと。

「行動」せずして「経験」することはない。
「経験」なくして「感情」は動かない。
「感情」なくして「情熱」は生まれない。
「情熱」なくして「継続的に何かを続けるモチベーション」は生まれない。
「継続的に何かを続けるモチベーション」なくして、難しいことを実現することは難しい。

ということだ。

重要なポイントは、行動こそが、全ての出発点だということだ。後先考えずにいろんな行動をする人は、いろんなところで感情が動く経験をつんでいるため、いろんなことに情熱を持つことができる。裏を返せば、そもそも人間というのは、何も経験していないデフォルト(初期状態)では、モチベーションなんて、何に対してもぜんっぜん無いと思う。

経験が情熱を生む – 愛の日記 (古賀洋吉)

 

まじでこの愛の日記はしびれるから読んでほしい。

ちなみに古賀さんは学生時代にも起業・売却、シリコンバレーでまた起業したDrivemodeもホンダに買収され今はホンダの役員も兼任されてるすごいご先輩。先日やっと「愛の日記」への愛を伝えられた。

 

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実際、私自身も「行動」を起こしたからこそ、今の情熱につながっている。大学時代、ちぎれるまで考えようとか、GRIT力の強いやつらの集まる東大のインカレビジネスサークルの仲間がハマっていくインターンがあったので、ただの好奇心で飛び込んでみたことがある。そこでの成果報酬型広告の運用で「こんな広告プラットフォーム、クソだ!」と感じたあの感情が、今の私のアドテク事業の原点になっている。

毎日朝から晩まで働きながら、隙間を縫っては友人と飲みまくるみたいな経験をしてたのも、行動できるキャパを増やせた感じが良かったかも。

偶然の行動からモチベーションが生まれ、起業につながることだってある。でも、それは「動いてみた」結果。
どうしたらいいかわからないと言いながら、一丁前に「働くのはちょっと…」なんて駄々を捏ねる暇があったら、まず動け。身を委ねて一生懸命やってみろ。動いた分だけ経験が増え、情熱が生まれ、モチベーションにつながる。それが、何者かになるための唯一の方法だと思う。

 

チャンスを得るには、旗を掲げよう。

業界経験があったわけではない私だけど、前職を辞めてから数ヶ月アドテクの会社で働く機会をもらい、また、アドテク業界の大先輩方から資金調達をさせてもらった。

本当に運が良かったと思う。これらは計画していたことではなく、偶発的に舞い降りたチャンスだった。
正直、事業アイデアはあれど、具体的なプランなんて全く無しに前の会社を辞めた。

ただし、何もせず得られたってわけじゃない。
私がこの事業を作ると、旗を掲げたからだ。
これからアドテクやります、と宣言していたおかげで色んな先輩方がご縁を繋いでくれた。

旗を掲げた結果、運が集まってきた感覚だ。

たとえば、私は前職時代も旗を掲げたからこその経験をしている。

私は新卒でベンチャーキャピタルに就職した。ありがたいことに大学時代から創業メンバーとして迎え入れてもらい、2年半ほど活動させてもらった。

絶対ベンチャーキャピタリストになるし、自分でファンドをやると宣言していた(もともと起業するためにVCで働いたわけでもなく、当時本気でVCをやっていきたいと思っていた)ことで、その大事なメンバーの1人に選んでもらったのだった。

 

ただし、とにかく旗を掲げて待ってたらチャンスが巡ってくる、と言いたいわけではない。

旗を掲げることは、第一歩に過ぎず、周囲に意志を示すだけでなく、自分自身が動き出すことで、その旗に注目が集まる。
ただアドテクをやりますと言っただけでなく、業界のことを学び、キーパーソンに会いに行き、自ら動いたからだ。その積み重ねが、偶然を必然に変える。

そして、そのチャンスを活かすために必要なのは、今持っている武器(スキル、経験、情熱)を駆使して、状況をコントロールする力だ。
未来がどうなるかなんて、予測するのは難しい。でも、今は自分でどうにか出来る。

掛け算でなら勝てる。私とお前でやろうぜのお誘い。

たとえ持っている武器一つ一つが大したことなくても。掛け算でなら。

私より歌の上手い歌手は沢山いる。私より踊りが上手いダンサーさんも沢山いる。だけど、歌って踊ることに関しては誰にも負けたくない。自信もある。

これは私が生涯応援し、人生も変えてもらった安室ちゃんの言葉。彼女のライブパフォーマンスは唯一無二だったし、シングル・アルバムを通じ、歴代アーティストで唯一の「10代・20代・30代・40代の4年代連続ミリオンセラー」という偉業を達成している。いやほんと凄すぎる。

私も、アドメルというステージで同じように唯一無二の結果を残したい。
この感覚は、会社づくりにもそのまま当てはまる。

自社より大きくてこの事業をできそうな会社はたくさんある。私より優秀な起業家や事業家も山ほどいる。でも、この事業を成功させる起業家としては誰にも負けたくない。本気でそう思ってる。

そして、

お前よりコードの書けるエンジニアも、いい広告コピーが書ける奴も、営業がうまい奴もたくさんいるかもしれない。
でも、私とお前なら、アドメルの仲間とお前なら、誰にも負けないくっそ強い会社が作れる。

そんな気がしてこない?

さいごに:その時間を投資してみない?

お前の時間は、その時間でできる行動は、お前自身の未来への投資だ。

その時間を、アドメルに、私に預けてくれませんか。
一緒に、何かを成そう。何者かになろう。
泥臭くても、不格好でも、一緒に進む仲間に出会いたい。

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私は準備できてます。連絡、待ってます。

takahashimomoka.craft.me

takahashimomoka.craft.me

 

上記の募集に当てはまらない方も、ご興味があれば個別にご連絡ください。

24歳、新しい自分、新しいスーツ

今日で24歳。20代半ばに突入し、少しずつ次のステージに向けて自分を整えなきゃと思うようになってきた。

 

人としても、起業家としても未熟だが、どんどん若さが言い訳にはならなくなっていく。


今日は休日ということもあり、彼がお祝いをしてくれた。

連れて行ってもらったのは、オーダーメイドのスーツ屋さん。自分用のジャケットを仕立てるのはこれが初めてだった。

 


身長が低いこともあって、これまで市販のジャケットだとフィット感がいまひとつ。少しずつでもちゃんとしたものを揃えていきたいと思っていたので、こうして測ってもらいながら選ぶのは新鮮で嬉しかった。

 

選んだのは、女性らしさもありつつ、しっかりとした印象の明るめのセットアップ。

普段はカジュアルなシャツやパーカーといった“いかにもスタートアップ”らしい服装が多かったけど、業界イベントや営業の場で着られるような、きちんとした装いが必要だと思っていた。

 


ジャケットだけでなく、パンツも合わせて仕立ててもらい、プレゼントしてもらった。これを着て、もっと自信を持っていろんな場所に行きたい。ガンガン営業していくぞ!

自分の立ち居振る舞いも、このスーツに負けないようにしていきたいと思う。

 


ちなみに、このスーツ屋さんは六本木交差点にあり、彼も以前ここで仕立てたらしい。

色んな人の思い出のあるこの交差点は、彼的にパワースポットらしい。メルカリの山田さんが、彼の上司にもあたる投資家と初めて投資を受ける条件を信号を渡りながら話して決めたとのこと。

「アドメルもメルカリみたいに成長していけたらいいね」と言われ、心の中で密かに決意を新たにした。

 


その後は、チョコレートや肉など、私の好物だけをひたすら食べさせてもらった。

チョコレートケーキは3つも食べた。

 

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お腹も心も満たされたけど、さすがにスーツが早速キツくならないかだけが心配だ。

隣の島のtoB起業家からの学び

普段同じオフィスのデスクの端同士で仕事をしている先輩起業家。海外のエンジニアとのミーティングを常にこなしている様子が見えながら、何をやっているのか気になっていた。

 

今日、ようやくその先輩の話をじっくり聞く機会を得た。

彼が語ったのは、かつてマーケティングSaaSのプロダクトを開発し、壮大な挑戦を続けた末にピボットを余儀なくされた経験だ。東大、有名企業でトップ成績を修めた輝かしいキャリアを経て、自身で稼いだ資金を注ぎ込み、3年以上にわたってプロダクトに向き合った日々。その道のりは、広義には同じくtoBビジネスを手掛ける私自身の事業にも重なる部分が多く、耳が痛いほど具体的な教訓が詰まっていた。話を聞きながら正直、具体的に想像できてしまう部分もあり辛くもあった。

 

以下、彼の話の中から特に刺さったポイントを整理していきたい。

 

情報収集は「まず広く」、判断は「後で狭く」、顧客接点を最大化

 

彼が振り返った失敗の一つは、「正しい顧客」に過剰にフォーカスしすぎたことだという。スタートアップの定説に倣って最もらしい顧客にテスト導入を促す方針で、プロダクト開発の初期段階から、大きな予算を持つ規模の大きい企業をターゲットに絞り込んで営業活動を行った結果、市場全体の可能性や、隣接する小規模市場の価値を見逃してしまったのだ。

 

「情報を持っていないこと自体がリスクだ」と彼は語った。まずは幅広い顧客の声を聞き、市場の全体像を掴む努力を惜しまないこと。そのうえで、後から優先順位をつけて取捨選択する。アップサイドリスクに気づくには、まず顧客との対話を通じて学ぶ姿勢が必要だという。

 

私たちアドメルの広告フォーマットも、パブリッシャーや広告主の声を徹底的に聞き、その課題や可能性を広く捉必要があると感じた。初期段階で接点を増やすことにリソースを割く意義を、改めて感じた。

 

もう一つの学びは、「良いプロダクトを作る」ことに集中しすぎた反省だ。彼のプロダクトはUI/UXの評価が高く、表面的には全くチャーンがなかったという。それにも関わらず、市場の広がりにはつながらなかった。

 

原因は、営業やマーケティングに十分なリソースを割けなかったことだ。「顧客と話すためにお金を使うという投資の価値」を軽視していたと彼は語る。開発に注力するだけでは市場での勝利にはつながらない。プロダクトの魅力を顧客に伝え、見えていなかった課題を広く吸い取り、フィードバックを得る仕組みづくりが不可欠だ。


その上で惑わされず取捨選択していくのが起業家の力量であって、手札・情報は大いに越したことはないのだと思う。

 

アドメルにおいても、広告の導入にはクライアント側の開発リソースが必要になる。顧客にとっての負担・社内プロセスを最小化しつつ、彼らが導入の価値を最大限に感じられるような方法を考えなければならない。

 

顧客の「ワオ!」を見極め、短期で実現させる

 

彼が語った「Time to Value(価値実感までの時間)」の重要性も心に響いた。顧客がプロダクトの導入直後にその価値を実感できれば、信頼が生まれ、継続利用や追加投資につながる。一方、導入から効果を感じるまでに時間がかかると、顧客の関心が薄れ、契約解除や途中での導入中止のリスクが高まる。顧客が感じる「ワオ!」のポイントを見極め、その体験を迅速に届けることが市場での勝敗を分けるのだ。

 

「提供価値をいくら分出せるか?」を常に考え、その再現性を高めていく。業務効率化やコスト削減は比較的再現性が高い貢献だが、それだけでは足りない。最終的に顧客の売り上げやトップラインに貢献することこそが、長期的な信頼と継続利用を生む。

 

彼の話を聞きながら、起業家としての「時間は有限であり、サンクコストに縛られてはいけない」という覚悟を感じた。そして、どんな状況でも、自分の意思決定が全ての結果を導くという責任感も。

 

 

そう、全部起業家の責任。私の責任。

 

 

アドメルでも顧客に真の価値を届けるため、短期的な成果と長期的な信頼を両立させる仕組みを常に追求する。市場全体を広く見渡し、顧客の課題に深く寄り添いながら進化する。挑戦を続ける先輩の姿に触れ、私もまた前に進む力を得た気がする。

 

次なる一歩も、アグレッシブにいこう。

広告業界に吠え続けるアドテクの矜持:アドメル

広く知ってもらうために存在していた広告が、いまや「広く嫌われる」存在になってしまった。

こんな現状に鋭く切り込むnoteを読んだ。

 

note.com

 

インターネット広告を中心に、日常的に広告を観察している方が、さまざまな広告クリエイティブを批評している記事を読んだ。

その内容は、広告が配信された媒体や頻度、そして独自の評価基準(違法度、広告数、独自性、誇張度、継続性、面白さ、コラボ)に基づいて、2024年の広告を月ごとに振り返るもので、非常にボリュームのある分析となっている。

 

特に注目すべきは、「怒り」という見出しでまとめられたパートだ。このnoteを書いた方は広告業界の人ではないそうだが、広告に携わるマーケターやアドテクベンダー、さらには広告業界外の人々にも鋭い示唆を与えていた。

 

その中での言葉を借りながら、私の想いも述べていきたい。

 

そもそもマーケターと呼ばれる人間達が広告に対して話題にするのは、概して優れた広告とアドテク(アドテクノロジー)の話ばかりである。無論広告は収益を高めるために行う物だから自分のプロジェクトに横展開出来るような施策を探すとか、広告をより効率よく表示する方法を検討するとか、そういう手法を模索するのはある意味当たり前かもしれない。

 だが、広告を健全化すべくプラットフォームに掛け合おうという大きな動きはここ3年で自分の知る範囲で見られなかった。当然マーケターの中には悪質な広告を打って話題を取ろうと言う側の人間もいるだろうし、真っ当なマーケターに関しても果たしてプラットフォーム全体に対して疑問を抱き、何かしらの行動を起こしただろうか。

 広告は悪質化の一途を辿った。内容が粗末になるばかりでなく、画面全体を覆う広告、異様に消しづらい広告、ブラウザバックしたら表示される広告と、年々表示をする方法も悪どくなっていった。結果としてアドブロッカーが流行し、広告に対する無関心は加速する一方である。

 

私はまさに広告プラットフォームを作るアドテクベンダーとして、最適な配信やターゲティングといった「虚像」を掲げるだけの広告健全化には飽き飽きしている。

特に、Win-Winと語られがちな成果報酬型広告モデルが、インターネット広告を「魔の産物」にしてしまったと思っている。クリックやコンバージョンを基準とするため、インプレッション過多であっても広告主側はそれを気にせず、「見たくもない広告」が高頻度で表示され続ける。このモデルが、検索連動型広告のような追いかけ回す広告の押し売りを生み出した。

 

広告の表示方法にも問題がある。そもそも、コンテンツを楽しむ時間を邪魔する広告は昔から嫌われてきた。テレビCMだって、休憩タイムとしてスキップされるのが常だ。

私たちアドメルは、こうした背景を踏まえ、コンテンツと広告が両立するアプリ内オーディオ広告、「ノンディスタービング広告」というフォーマットを展開している。この取り組みの根底には、コンテンツへのリスペクトやユーザー体験を守りつつ、そのうえで広告を届けるという「謙虚さ」がある。

 

本来、大手広告プラットフォームが本気を出せば、不適切な広告を排除することは容易なはずだ。しかし、それが実現しないのは、広告の質やユーザーの不快感よりも、収益を優先しているからだ。審査を厳しくすれば広告主が減り、売上が激減するリスクがある。一度甘い蜜を吸った後で、売上を減らす努力をする企業など、ほとんど存在しない。

 

広告を見せるサービス、マーケター、視聴者、全員が別の方向を向いて広告の上っ面を話しているのが現状である。誰も広告その物をまともに見ようとはしていないし、アドブロッカーで広告を消しながら広告を批判している。昔の広告は良かったと懐古厨ぶるのも結局昔はアドブロッカーが無かったからで、今だって優れた広告があるにも関わらず見ていないだけなのではないかと疑問に思う事すらしない。

 

この部分には強く共感する。マーケティングカンファレンスなどでは「広告を健全化しましょう」「見直しましょう」と声高に語られているが、実際には広告ブロッカーを使っているマーケターや、「普段はあまりSNSを見ないので…」と話すベンダーも少なくない。成果報酬型広告の問題点に意義を唱える一方で、アドアフィ業者と仲良く取引を続けている場面も目にする。そうした状況には、常に違和感を抱かざるを得ない。

 

私たち、広告プラットフォーマーも例外ではない。常に倫理観を問い直し、より良い広告体験を提供しようと努力している。しかし、私たちはあくまでテックベンダーでありツールの提供者にすぎない。本来、広告を流す広告主や、その製品や消費者を最も理解しているはずのマーケターこそが強い意志を持ち、ユーザーに広告を届ける場面を意識して行動するべきだと思う。

 

広告業界に携わる者すべてが、「ユーザーに本当に届けたいものは何か」を再確認し、アンテナを張り続けること。それこそが、広告に対する信頼と価値を取り戻すための第一歩ではないだろうか。

 

広告は多くの人々にとって求められなくなりつつあるにも関わらず広告を出す仕事は未だに存在していて、広告によって収益を得る人間はいるがその広告から物を買われたかは甚だ疑問である現代社会、本当に広告は必要なのか。誰も広告を求めていないのに、社会から除去するには大変な労力がかかるからという理由で惰性の広告を続けているのではないか?

 

この指摘には胸が痛む部分も多い。広告は今、多くの人にとって「求められない存在」になりつつある一方で、広告を出すことで収益を得ている人たちは依然として存在している。この矛盾を誰が真正面から問えているのだろうか。広告は本当に必要なのか、という根本的な問いを、業界の誰もがしっかりと考えるべきだ。

 

私は広告プラットフォーマーとして、広告の意義や役割に真摯に向き合い続けたいと思っている。そして、広告主やユーザーが安心して利用できるプラットフォームを目指し、業界を良い方向に導く努力を惜しまないつもりだ。

 

ただ、それでも人間である以上、誘惑に負けそうになる時があるかもしれない。もし私がいつか、「この方針なら売上は増えるがユーザー体験を損なうかもしれない」といった悪魔的な選択に迷い、間違った方向へ進みそうになったら、ぜひその時は私を止めてほしい。

 

こうして広告の在り方について問い続け、業界全体に鋭い示唆を与えてくれる方の存在には、本当に感謝している。誰かが問いを投げ続けることで、広告は「求められない存在」ではなく、社会にとって価値のあるものへと進化する可能性があると思う。

ビジョンボードで夢を可視化する、逆張り2025

2025年に向けて、「ビジョンボード」を作成した。

 

ビジョンボードとは、自分の叶えたい夢や目標を視覚的に表現するもの。理想の状況に関連する写真やイラストをコラージュして、一つのボードにまとめる。頭の中で思い描いているだけよりも、こうして視覚化することで、行動の指針やモチベーションになる。

 

私が作ったのはこんな感じ。

 

逆張りの決意を込めて

 

中央には大きく「逆張り」という文字を入れた。これは、自分を鼓舞し、戦っていく意思表示だ。

 

昨年、アドメルを起業して間もない頃は、業界理解に時間がかかり、肌感を持てない場面が多かった。周囲の「こうした方がいい」というアドバイスや、確かに売れるプロダクトを目指すための機能や戦略にすべて食らいつこうとしていた気がする。

 

しかし、何か違和感があった。「それって本当に目指しているプロダクトやビジョンにつながるんだろうか?」と半信半疑になりながら進む自分がいた。そんな状態は全然アグレッシブじゃない。

 

だからこそ、戦略に尖りを持たせ、機能を削ぎ落とす決断をした。昨年末、この決断を投資家たちに相談したところ、「せっかくスタートアップをやっているんだから、捨てるものは捨てて一点突破を狙ったらいい」「ポーカーのオールインみたいなことをしようとしていると思うが、ももかさんがそう進む気なら応援する」と背中を押してもらえた。

 

今の樹海をさらに茨の道にするような選択だが、スタートアップは逆張りしてなんぼだと思う。だからこそ、アグレッシブに進む覚悟をこのボードに刻んだ。

 

叶えたい未来のイメージを描く

ビジョンボードには会社としての目標も、個人的な夢も雑多に散りばめている。
海外ガールのような可愛いコラージュを目指したつもりが、出来映えはあんまり(笑)

 

背景にはドバイ。観光としても興味があるけど、それ以上にアブダビが「ゲーム都市」として成長しているのを見てみたい。政府が支援し、都市ぐるみでゲームスタジオを誘致している。その現場を体感するために、ゲーム系イベントに合わせて行く計画を立てている。

 

プライベートの目標では、運転やゴルフを上達させたいし、万博やちゃんみなのライブにも行きたい。そして、パク・ミニョンのような美しい女性になりたいというちょっとした願望も盛り込んだ。

 

仕事の目標では、チームの強化やファイナンスの安定化が最優先だ。ビジョンボードには、具体的に取引したいクライアントや登壇したいカンファレンス、メディアのロゴを並べた。(🤲で隠している部分)

 

私は昔からビジュアル先行タイプで、記事を書くときもアイキャッチ画像から考えるし、人と仕事をするときも「この人と一緒に仕事をしている場面」をイメージしてワクワクできるかどうかを重視する。

 

昔、テレビで「昨日の夕飯を思い出して」と言われたとき、自分が食べている姿まで思い浮かぶ人は霊感があるという話を見たことがある。私は後者のタイプ。特に霊感はないけど、未来を想像するときも、自分がその場面で動いている「画」が鮮明に浮かぶ。これまで妄想できたことは、実現に近づいてきた気がする。

 

今回も、ビジョンボードに並べたクライアントのロゴが、自社ホームページの取引実績として並ぶ未来を想像している。これを具体的な戦略づくりのヒントにしていきたいと思う。

 

ノートにただチェックボックスを並べるより、イメージを持つべし。

少しハードルの高い目標を掲げてしまったけど、戦略を練って、一歩ずつ実現に向けて進んでいきたい。

 

夢を視覚化する。ビジョンボード、あなたもぜひ試してみては?



感謝は曲で届けるスタイル、ありがとう2024

2024年が終わる駆け込みで、年内最後のはてなブログを書いてみる。

今年もいろんなことがあったけど、大晦日の恒例行事として「1年の振り返り動画」をつくった。さらに、会社のメンバーに向けて感謝を込めたポップなラップも制作。

 

ラップの歌詞は、〇〇などの名前を伏せながらも、こんな感じで熱い気持ちを表現した。

 

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[Verse]

2024年駆け抜けたこのメンツに感謝

アドメルと一緒にスタートアップの夢

感謝の曲を届けたい

アドメルの熱い仲間に感謝送りたい

 

〇〇も〇〇も頼むぜ

来年は広告主もゲームもガンガンゲット

アグレッシブに勝ち磨くぜ

ちゃんももと一緒に高み目指してくれ

 

昼も夜も働きまくり

未来のために汗をかいていこう毎日

2025は絶対アドメルの年

マーケの話題をかっさらう

 

ありがとうこれからも

一歩一歩アドメルと一緒に進もう


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ブログを読んでくれているあなたにも感謝の曲を作りたかったけど、大晦日までに間に合わず…。それはまた新年の宿題にしようと思う。

 

2024年は本当にたくさんのことを経験した年だった。スタートアップという道を選び、自分たちの足で手探りしながら進んできた。楽しいことも大変なことも全部ひっくるめて、いま振り返るとすごく充実していたと感じる。

 

来年も、アドメルと仲間たちと一緒にアグレッシブに挑戦を続けたい。

2025年、アドメルが広告業界を席巻する年にするべく、さらに頑張るぞ!

 

みなさん、今年もありがとう。そして良いお年を!



朝マックとマンガと憧れ

多分年内最後の朝マック

渋谷オフィスに向かう途中、新しくできた「桜ステージ」のマクドナルドで朝食を取った。オフィスに行くのも年内最後の予定だったので、なんとなく特別な気分でエッグソーセージマフィンセットを食べた。

 

「桜ステージ」のマックは地下2階という隠れた立地にあるせいか、渋谷なのに驚くほど落ち着いている。外国人の利用も多く、オーダー機と食事スペースが分かれている設計で、なんとなくホテルのラウンジにいるような気分になる。

 

ちなみにこのビル全体がとても面白い場所で、「404 not found」というクリエイター向けのスペースが特にお気に入りだ。カルチャー好きな人が集まるところで、メンバー登録をして定期的に通っている。渋谷の喧騒から少し離れたこのビル全体が、私にとってちょっとした隠れ家のような存在だ。

 

そんな朝のひととき、マフィンを食べながらLINEマンガを開いた。LINEマンガは日課の一つで、特に韓国系のバトル漫画やファンタジー系が好きだ。最近のお気に入りは「俺だけスーパーヒーロー」。この作品には少し縁がある。

 

この漫画の編集に携わっているのが、私が学生時代に立ち上げた明治大学の起業サークルMECの後輩だ。現在大学1年生で、とにかくコンテンツが好きで将来もエンタメ系の起業を志している彼がソラジマというスタートアップの編集インターンとして活躍していると聞いて、この作品を読み始めた。でも読み進めるうちに、後輩という繋がりを超えて、純粋に作品そのものにどっぷりハマっている。

 

LINEマンガの楽しみは、漫画のコメント欄を見ること。ほぼ全てのマンガで、毎話ごとにコメントを読んでいる。「俺だけスーパーヒーロー」のコメントを読んでいて驚いたのが、「ソラジマ」の名前が結構出てくることだ。普通は作品の展開やキャラクターに対するコメントがほとんどで、スタジオの名前が出るのは珍しい。それだけソラジマの制作力が認知されてきた証拠だと思う。

 

実際、「ソラジマの作品の質が上がった」という趣旨のコメントがいくつもあり、それが多くのいいねを集めているのを見ると、同じスタートアップとしてすごく刺激を受ける。こうして読者からスタジオそのものが評価されるのは、彼らの努力が実を結んでいる証拠だ。

 

LINEマンガを読みながら思ったのは、スタートアップとして何かを生み出すことの意義と、挑戦し続けることの大切さだ。後輩の成長や、ソラジマの成功を見るたびに、自分ももっと頑張ろうと前向きな気持ちになる。

 

そんなことを考えながら食事を終え、オフィスに向かう。今日は午前中にインターンと掃除をして、午後は趣味のマダミスを楽しむ予定。年末に向けてラストスパート、全力で楽しむぞ!

アグレッシブな人たちとの楽しい時間

今日は、弊社の株主であり頼れるテックアドバイザーのMさん、そして某消費財メーカーのマーケターであるTさんとフレンチを楽しんだ。豪華なフルコースにワインのペアリングがついた食事は、見た目も味も華やかで、ボリュームたっぷり。美味しい料理に囲まれながら、刺激的な話が続いた。

 


MさんとTさん、共通しているのは「アグレッシブに動ける人」という点だ。

 


Tさんは大企業で責任ある立場にありながらも、メディアや消費者の視点を自ら学ぶため、モバイルゲームを作ったりYouTubeで発信活動をしている。「動いてみなきゃわからない」という信念が行動の原動力なのだろう。

 


Mさんは、長いキャリアを持ちながらも未だに現役でコードを書き続け、仕事以外でも趣味で面白いサービスを次々と作り出している。いつも新しいことに挑戦している姿には感服するばかりだ。

 


お二人とも、自分の立場に満足せず、現場感を大切にし続ける姿勢が成果を引き寄せているのだと思う。たとえば、年齢や地位を理由に努力を怠る人を反面教師とし、「そうはなりたくない」という義憤も行動のエネルギーになっているようだった。

 


こういうアグレッシブな人たちと話すのは本当に楽しい。こちらも元気をもらえるし、自分ももっと行動しようと思える。

 


心もお腹も満たされ、いい時間だった。